2008年に法人化してから、7月31日で丸9年経ちました。
今日、8月1日から、とうとう10年目に入りました!!
石の上にも三年と言うものの、始めの三年は、無我夢中で前に進んでいたので、気がつけば、何も築き上げられるものはなく、仕事は山の様にあったものの、こなすだけで精一杯でした。10年目にして、ようやく自分の仕事の役割と価値が何であるかが、わかり掛けて来たところです。
会社と言うより私の個人的な見解を書かせていただくと、デザインはもはや綺麗なレイアウトや形、文字は特別な事はなく、基本的な事であって、マニアックなディテール(細部)へのこだわりは不要になったと思っています。特に2020年の東京オリンピックのロゴにまつわる様々な問題で、プロのデザイナーのディテールへのこだわりや、デザイナーの仕事の進め方に対して、かなり冷めた目で見られている様に感じます。線一本にこだわるデザイナーの仕事がカッコいいと思われていた時代はすでに四半世紀以上前のものになって来ました。
しかしデザインは、本当に生活やビジネス、インフラの細部にまで必要となって来ています。今では、行政が配布するチラシや町のサークルが配布する案内所1枚から、ホームページ、観光案内、サイン、まち作りまでデザインされていないと違和感を感じる様になって来ています。デザインされているのが普通。デザインされていないと手を抜いている様に思われてしまいます。実際、これをデザインと呼んでいいのかどうか迷うところですが、スタイリングと言う分野のデザインだと言う事が出来ます。
また、デザインしたものをモノにする事は加速度的に安易になって来ています。3Dプリンタ、レーザーカッター、大判プリンタ、作画ソフト、動画ソフト等、クリエイティブな作業をするものは簡単に手に入れられるし、使う事が出来る様になりました。そして、自分の作品を発表する場は、インターネット上で簡単に多くの人に見てもらえる様になりました。(子ども達は、こういう環境を当たり前の事だと思っている様ですが・・・。)
昔に比べると、今は、作ることへの障壁がなくなり、大規模な設備がないと作ることが出来なった様々なものが簡単に作れる様になって来ました。質感もかなり本物に近いものが作れます。
こういう時代だからこそ、作れる作れないと言うよりも、何を作るかが問題になって来ます。私たちカラーコードは、「自分自身の在り方」「会社の在り方」が重要になって来ていると確信しています。誰もが簡単に作れる時代に、オリジナリティが絶対的に必要です。
このオリジナリティは、その人の持つ価値観、その企業がもつ価値観から生まれて来ます。この価値観を個々の内側から抽出し、磨き上げる事で、誰もがオリジナリティ溢れるデザインをする事が出来ますし、ぶれない企業価値を掲げることが可能です。
弊社、カラーコードは、このデザインに対するプロセスを大切にしデザインします。このデザインのプロセスこそが弊社カラーコードのオリジナリティです。自分たちの経験を活かし、すべての人や企業がオリジナリティのあるアイデンティティを確立するお手伝いをしていきます。そこからデザインのすべてが始まります。
プロのデザイナーは形あるものから形のないものをデザインすると言う時代に変わって来ている今、まさにカラーコードは、クリエイターとしての特質な思考と経験を元に、芸術思考を活かした「人」をデザインしていくと方へ向かっていきます。「人」をデザインすると言う事は、まぎれもなく社会をデザインしていく事となります。すぐに答えが出る事でもなく、まだまだ試行錯誤は続きます。それでも、時間を掛けてでもデザインしていくものは、自分自身も含めた「人」だと実感しています。
その為に私たちがすること
・それぞれの企業や自治体が有する価値観を形成するお手伝いをインタラクティブコミュニケーションのメソッドに則って行います。 ⇨ デザインコンサルティング業務
・独立起業したい方や、生き方に迷っている個人の方達の価値観を形成するお手伝いをします。 ⇨ 個人向けデザインコンサルティング業務
・デザイナーと企業を結びつけ、新しい価値観を作り、それぞれのオリジナリティを形成していきます。 ⇨デザイン塾やデザイン講座
・創造力のある思考を持つには、幼少の頃に母親とどのくらい手作りで物を作った思い出があるかによります。子供達が母親と一緒にものを作る機会を作っていきます。 ⇨ 個人向けワークショップ業務
・10代の経験が、その人の人生を形作る価値観が作られる時期です。多くの事を経験し、多くの人の話を聞き、多くの人のやっている事に触れる機会が多ければ多いほど、選択肢が広がり、比較検討する事で、自分の中でぶれない価値観が作る機会を作っていきます。 ⇨ 子どもメディア業務(KURURA、MITAMIYO!!など)
これからもさらなる10年の為にスタッフ一同がんばっていきたいと思います。
これからも、どうぞご愛顧いただきます様、よろしくお願い申し上げます。