創造的思考スキルとは

創造的思考スキルとは何か

創造的思考スキルとは、
自分を起点に社会を観察し、問題を発見し、解決策を生み出し、現実の行動へとつなげていく力です。
外から与えられた課題に答えるのではなく、
自分は何に違和感を覚え、何に関心を向けているのか。
その内側の感覚を手がかりに、世界を見直すところから思考が始まります。

自分起点の獲得

自分との対話から
経験、感情、記憶を振り返りながら、自分自身の物語を語ることで、
自らの価値観や関心事を明確にすることで「自分の立ち位置」を認識します。
そして、広く社会を見つめた時に、自分が感じる違和感を丁寧に見つめることで「問題」を発見できるようになります。

この自分と積極的に対話をする「内発的省察」を通じて、
「自分はどのように社会を見ているのか」という視点の立ち位置を「自分起点」といいます。

問題を発見し、意味を与える

自分起点を持つことで、
日常の出来事や業務の中にある違和感が、
単なる出来事ではなく「考えるべき問題」として意識するようになります。
そうすると、問題は与えられるものではなく、
自分の関心と社会の状況が交わるところに見えてきます。
創造的思考スキルは、このモノを見る目線を見つける力でもあります。

Photo by Evgeni Tcherkasski

解決策を構想し、形にする

見出した問題に対して、
これまでとは異なる視点から解決策を考え、アイデアとして構想する力も創造的思考スキルです。
ここで生まれるアイデアは、
思いつきではなく、自分の価値観から創出されたものです。
アイデアは、啓示されるものでもなく、不思議な力が働いて天から授かるものでもありません。
目の前にある事象やモノを抽象的に、小さな要素分解し、その小さな要素を組み合わせるスキルが身につきば、
驚くほど沢山のアイデアを出すことが出来ます。

現実化までを含んだ思考スキル

創造的思考スキルは、
アイデアを出して終わる力ではありません。
考えたことを言葉にし、他者と共有し、
実際の取り組みとして動かしていくところまでを含みます。
自分との対話から始まり、
社会との関係を捉え直し、
現実を少しずつ更新していく。
この一連の創出を支えるのが、創造的思考スキルです。